ナノブロックアンバサダー企画第7弾 #02
ディスプレーアームの紹介記事、2回目になります。
前回の記事
ではディスプレーアームそのものについて色々レビューしましたが、今回は実際にアームを使用した様子をお届けします。
アンバサダーに選ばれると、ディスプレーアームと共にミニコレクションが2袋届くのですが、我が家に届いたのはハクトウワシ&リスでした。
普通に組むとこうなります。
アームを使えばナノブロック作品を浮かして飾れるので、とりあえず浮かしてみるのも手です。
まあ順当に考えれば、ハクトウワシを飛ばしますよね。リスは...背中にでも乗せるか? などと考えていました。が...
そんな普通なのヤダ!
とまあ、天邪鬼な自分としては思うわけです。(笑)
じゃあ何を飛ばすのかというと、コレです。
いつまでも狩る側だと思うなよ、猛禽類風情が!
ドングリの弾丸が宙を舞い、ハクトウワシを襲います。
その弾幕を掻い潜ったワシが、見事にリスを捕食できるのか。はたまたドングリ弾がワシを撃ち落とし、下克上が成されるのか。
弱肉強食の世界で繰り広げられる、壮絶な生き残りバトルです。
ミニコレに封入されているドングリは2個だけですが、ちょっとだけ追加しました。
構図としてはポケモンを意識してます。
こんな感じで自由に遊べる素晴らしいアイテム、それがディスプレーアームです!(笑)
上のは本体が全然浮いてないので、もう少し普通に浮かして飾った場合も見ていきましょう。
今回のアンバサダーのために、空を飛ぶ物を色々考えて、急遽作ってみたのがコチラです。
オリジナル作品「鉄腕アトム」です。
ディスプレーアームで簡単に空を飛ばせられることに加え、微妙な角度がつけられるため、飛行する際の自然な姿勢を表現できます。
個人的な意見ですが、傾斜しているというのは、浮遊感を感じさせるための重要な要素だと思います。斜めであることが不安定さを感じさせて、それが躍動感に繋がるのです。
例えば、ディスプレーアームが無い場合、同じ作品であってもこうなってしまいます。
う~ん...。
そりゃ、アトムは水平にも飛びますけど。
安定感がありすぎて、いまいち迫力に欠ける気がします。いかにも置き物っぽいんですよね。
このように単に高さを稼ぐのではなく、傾きを表現の一部に組み込めるのが、ディスプレーアームの素晴らしさだと感じました。
もう一度ディスプレーアームの場合を見てみると...
イェーイ。
横方向に傾けることだって出来ちゃいます。
どの角度で飾るか考えるだけで楽しくなってきますね!
さて、ここまで良い事尽くしで書いてきましたが、ちょっと残念な部分も正直に書いておきます。
決してイチャモンをつけたいわけではなく、今後の期待を込めてのコメントです。
1.回転軸が一方向しか無い
アームの下端と上端の回転方向が一致しているので、その方向にしか曲げられません。
回転平面に対する鉛直方向には、全く傾斜できないのです。
1本のアームでどちらにも曲げられるようにして欲しい、というわけではないんです。(それだと関節パーツと同じになってしまいますから)
下端と上端で90度捻れているアーム、いわば二軸アームがあれば、更に自由度が増すんじゃないかと思うのです。
今は一軸アーム4本が同梱されて販売されていますが、一軸と二軸を2本ずつセットにしてくれれば、メチャクチャ幅が広がります。
一応これの救済策(?)として、先端パーツが45度刻みで回転できるようになってますが、もっと自由に出来ると嬉しいです。
2.倒れやすい
どうせ倒れるなら前のめりだ!
ミニコレなら問題になりにくいと思いますが、上のアトムくらいの大きさでもすぐ倒れます。
これって当たり前で、ディスプレーアームでは先端に作品を取り付けるわけですから、全体として重心は上に行きます。転倒は重心と支点の位置関係で決まるので、重心が高いと倒れやすいです。
これは言い始めればキリがありませんが、ちょっと許容範囲が狭すぎるかな、と思いました。
それほど巨大な作品でもないのに、この程度で転倒を気にしないといけないのは残念ですね。
解決策は、重心を落とすために土台を重くするか、支点をズラすためにプレートを大きくするか、のどちらかに大別されます。
20✕20プレートにして頂くのが、簡単かつ現実的かと思います。
(アンバサダー企画で20✕20プレートが付いていたのは、これが理由かもしれませんね)
自分はこんな風に、少しだけプレートを延長しました。
3.商品名
ディスプレイアームじゃないんですか?(笑)
皆さん、どちら派なんでしょうね。ディスプレイ? ディスプレー?
個人的に「ディスプレー」は打ちにくいですが、記事においては公式名称に準拠しました。
わざわざ「イ」を消して、伸ばす棒に書き換えてるんですよ。ブツブツ。
二回に渡ってディスプレーアームに関する記事をお伝えしましたが、そろそろ締めたいと思います。
良いこと悪いこと含めて正直に書かせて頂きましたが、総じてディスプレーアームはとっても楽しいです。
作る、飾る、集める!
その全てがナノブロックの魅力です。
ディスプレーアームがナノライフをより楽しく彩ってくれることは間違いありません。
自分の記事がきっかけで、nanoblockを楽しむ方が一人でも増えれば幸いです。
それでは!
ナノブロック de 風神・雷神
2016年春、約3ヶ月の募集期間で開催された
nanoblok AWARD 2016。
No Limit部門への投稿により、アワードへの初参加となりました。
その初投稿作品が、こちら「風神・雷神」です。
アワード初投稿というステータスもあり、思い入れの深い大切な作品となりました。
この記事を書いている時点で、制作から半年ほど経っているのですが、二神並べて大切に飾っています。
だが、
しかし、
ところが、
ある日、どえらい事件が起こりました。
(ToT)
不慮の事故により、無惨な姿に...。
このときケースが閉じたままだった、というのが不幸中の幸いでした。つまりケース内に過不足なくパーツが残っていたのです。
あとは事前に全方向の写真を撮っていたのも救いになりました。
写真を見れば、どこをどう作っていたか判りますからね。自分で作った作品なら尚更です。
写真を凝視しながら、必死の修復作業。
どうにか復活させることが出来ました。
いやー、写真を撮っておくって大切なことですね。
この経験から、必要以上に写真の枚数が増えるようになりました。(笑)
この作品の詳細については、以前の記事で書いていますので、宜しければご覧下さい。
それでは!
ナノブロックアンバサダー企画第7弾 #01
カワダ社のブロック玩具「nanoblock」の、第7弾アンバサダーに当選致しました。
日頃からナノブロックで楽しんでいる人に、その魅力を広く発信してもらおう、という企画ですね。
やっぱり企業の宣伝と、生の声とでは違いますからね。こういう企画は色んな人にとってプラスになると思うので、自分としても大歓迎です。
自分の記事が多少なりともビルダー仲間を増やすきっかけになれば嬉しいですね。
さて、このブログでは普段から勝手にナノブロックに関する記事を発信しているわけですが、アンバサダー企画では公式に設定されたテーマに従って、情報をお届けすることになります。
そこで今回のテーマ「NB-027 ディスプレーアーム」を使用したナノブロックの楽しみ方について、自分なりにレビューして参りたいと思います。
2016年10月某日、我が家にアンバサダー用の商品が届きました。
ディスプレーアームが1箱と、ミニコレクションが2つ、そしてプレートセットです。人によってミニコレクションが違っていて、全部で3通りあるようです。
早速このミニコレを浮かしている人が自分を含めて多数いますが、このミニコレはいわばオマケみたいなものであって、アンバサダー活動で何を浮かすのも自由みたいですね。
さてさて、いきなりディスプレーアームを使った例を載せても良いのですが、そもそもディスプレーアームってどんな物なのよ? という所からお伝えしようと思います。
外箱はこんな感じ。
ドライバーが必要
だよ、という注意書きがあります。かなり細めのドライバーでないとダメです。
まずは開封したところ。
説明書、袋が3つ、そしてむき出しのアーム4本が入ってます。
なんかアームに付いているポッチが気になったので、まずはアームから吟味していきましょう。
クリアだとアップにしてもよく判りませんね。アームの先端と側面にポッチが付いています。
ちょっと見やすくするためにパーツを付けてみますね。
こんな感じで1×2パーツが1段ずらしで2個付けられます。
本当は後述するアームの関節を付ける部分なので、こんな構造を把握してなくても困りません。
しかしビルダーは、アームそのものを作品に組み込んでオリジナルを作製する場合に備えて、よく観察して知っておかなければなりません。
味もみておこう。
次にアーム側面です。
1、2、1という配置で対称にポッチが並んでます。
この意図は何でしょう? まだカワダさんの狙いは解明できていませんが、この配置に深い意味があるのかもしれません。
それぞれの隙間はちょうど2ポッチ分になっていますので、1×4を二つ並べられます。
真ん中の2ポッチを跨いで1×3を付ければ、奇数にすることも出来ますね。 この側面部分を上手く使うことで、今までにない表現が可能になるのでしょうか? 今後、色々試していきたいと思います。
続いて他のパーツを見ていきましょう。
なんか沢山ありますね。それぞれ何と呼べば良いんでしょうか...?
誰か名付け親になって下さい。
まずはプレートに土台となるパーツを取り付けます。
アーム無しの状態ですが、関節はあるので高さ方向に±90度ほど回転できます。また平面方向には360度自由に旋回します。
先端部は写真にあるとおり、差し方によって軸周りに90度ずつズラせます。
これにアームを付けていきましょう。
こんな風にアームの本数に従ってどんどん延ばせます。
1箱に同梱されているアームは4本なので、最大で4本分高さを出せるわけです。
というわけで、やってみました。(笑)
長い!
物凄い高さから見下ろす構図が作れそうです。
ちなみにお気付きでしょうか?
上の写真では、アームの連結部をネジで固定していません。ただ刺しただけです。
連結部は結構サイズがピッタリで、嵌めるのが結構固めなんです。そのせいでネジが無くとも角度を維持できます。
とはいえ触るとズレる程度ですし、作品が落下したらえらいこっちゃなので、使用の際にはきちんとネジ留めしましょう。
ネジ(というかボルト?)、ワッシャー、六角ナットです。
1×1ブロックと比較すると、その小ささを解って頂けると思います。
「ナノブロックで遊ぶならこの程度のサイズで泣き言を言うな!」という カワダ軍曹 の厳しい姿勢が伺えます。
連結パーツの片側からナットを入れておき、逆側からワッシャーに通したネジを挿して固定できます。
実は連結パーツの穴は両側で異なる形をしてまして、片側は六角形で、逆は円形になってます。なので必ず、六角形側がナットになり、円形側からネジを入れることになります。
ちょっと面倒なようではありますが、このお蔭でナットは自動的に固定され、ネジを回すだけで済むのです。
そして...
ナノブロックではお馴染みの余剰パーツです。ディスプレーアームでは、ご覧の通り2セット分のネジ群が余ります。
自分はチャック付きの袋で保存することにしました。サイズが小さ過ぎるので、剥き出しだと無くしそうで怖いです。
ようやく完全体になりました。
あとはナノブロック作品を取り付けて、お好みで飾り付けすればオッケーです!
ディスプレーアームを掘り下げるだけで、結構な文字数になりました。新しいグッズなのでしっかりレビューしようと思った結果、こんな長文をお届けすることになるとは...。
当然ディスプレーアームだけを紹介して終わりには出来ません。
次回の記事では、実際の使用例を書いていこうと思います。
そう、今回はディスプレーアームそのものに触れただけで終わります。(苦笑)
これに懲りずに、また読んで頂けると嬉しいです。
それでは!
ナノブロック de 風神 【No.008】
前回のオリジナル作品「雷神」に引き続き、それとセットになる風神を作りました。
体色がグリーン、風袋がホワイトであることはお決まりなので、それに合わせて他の部分のカラーを調整しました。
髪がダークレッド、腰帯がブラックなので、全体的に暗めの配色になりました。雷神は明るめだったので、対比的になって良いかな、という判断です。
分かりにくいですが、腕輪や首から下げた帯はベージュにしていて、風袋との色分けをしました。
ポイントは左後ろ側の画像のように、細長い袋が綺麗な円を描くこと。そのためには関節パーツがベストだと思いました。
円弧を調整するために、数を足したり角度をいじったり色々やったのですが、その度に付け根から取れてしまうので結構苦労しました。
もう少し太くて関節を隠してやると、より雰囲気が出たかもしれません。でも袋を大きくし過ぎると後ろに倒れるので、難しいところですね。
右膝を立てて左膝を落としているポーズをとっているのですが、雲のモコモコ感を出したくて灰色ブロックの各所に隙間を空けているので、足はあまり接地しておらず不安定です。
上半身や頭部を触っているときに足がポッキリ折れることが頻発しました。
隙間にはピンセットすら入らないので、
爪楊枝
を差し込んでテコの原理でブロックを持ち上げつつ、上から手で抑えるような動きで何度も修正を余儀なくされました。
透明ブロックで埋めてしまえば楽なのですが、出来れば実際に空間を空けたいですからね。こだわりから産まれた苦労でした。
正面から見ると髪が横方向に伸びているのが判ると思います。特に必須だったわけではありませんが、髪をなびかせることで風を表現できるかなーという狙いです。
あと、相棒の雷神は上向きに髪をツンツンさせたので、キャラ被りを避けたというのもあります。
風神と雷神の二つを合わせて、nanoblock AWARD 2016のNo Limit部門に初投稿となりました。
その話に関しては、また次回語りたいと思います。
それでは!
nanoblock作品展 #08
池袋で開催された第一回ナノブロック作品展、兼松弓弦さんブースの感想記事です。
兼松さんの作品は割と小さめで、飾りやすく可愛い感じのサイズ感が多いですね。
迫ってくるような凄まじいタイプというより、ごく自然に眺めて楽しめるような安心感と親近感があります。
生活からかけ離れていない物をテーマにしていることが多いせいかもしれませんね。
まずは兼松さんの地位を不動のものにした、食品サンプルからどうぞ。
びにょ~~~~~ん。
お餅めっちゃ伸びてます。
逆スロープをこんなに細く長く積むビルダーさんは、そうそういないでしょう。
さりげなく上端だけ丸みを持たせるために、2×2丸が使用されてますね。そこから箸を横方向に挿すことも出来て一石二鳥になるという、無駄なく美しい工夫です。
会場に来ていた少年が叫び声をあげて食いつくほど、魅力的な作品だったようですよ(笑)
日本の伝統食、納豆です。
この作品はメチャクチャ凄いと思います。クリアブロックを使って糸の粘りを表現する発想に脱帽です!
通常、ブロックを浮かせるためのクリアブロックは見えないフリをするものですが、こうも見事にクリアを表現の一部に組み込めるものなんですね。
そしてパックに入った納豆に至っては組んですらおらず、ただパックに転がってるだけという自由さ。
普通はブロックを組もうとするものなんですけどね。ブロックなんだから。
いや~、凄いです。グランプリ受賞作は伊達じゃありません。
こちらはブースではなく、nanoblock AWARD 2016投稿作のテーブルにあった作品ですが、食品サンプル3部作を並べたかったので特別出演して頂きました。
この細〜い連結構造も、兼松さんの手に掛かれば安心・安全・安定ですね。もうライフワークのように食品を持ち上げてらっしゃいます。
こんなに高い位置から卵を落とす人なんて、兼松弓弦さんと
速水もこみち
さんしかいませんよ。
この作品は空中部分が箸ではなくなった点が、前2作と異なっていますね。今後何を浮かせていくのか楽しみです。
カラフルで可愛らしい風鈴です。赤、青、黄、緑、と基本色がきちんと並んでますね。
透明感があって涼しげに感じるのは、多めに使われたクリアパーツのせいだけでなく、さりげなく敷かれたクリアブルーのプレートの力でしょうか。
こういう色使いを自然と出来るのがセンスですよね。
ミニサイズのかまくら。ころっとした丸みがキュートです。
チラホラと降る雪が良いですよね。立てたクリアプレートに白の角丸を付けることで、シンプルに雪の球体を表現しています。
中にいる二人のナノイドも、仲良さげで微笑ましいです。
ちなみに男の子の方、カツラがずれてゲゲゲの鬼太郎みたいになっちゃってます。(笑)
兼松弓弦さんの特徴は、老若男女を問わずに愛される物を、テーマとして設定できるところだと思ってます。
ブースの前で立ち止まる客層に偏りがなく、色んな人に見てもらえるのって凄いですよね。
自分は思いっきり趣味全開の物を作るので、たぶん見てくれる人を選ぶと思います。兼松さんの発想を見習いたいです。
...とか言いながら、やっぱり好きな物を作りたくなっちゃうんですけどね。(苦笑)
それでは!
ナノブロック de 雷神 【No.007】
オリジナル作品「雷神」です。
なんとなくカッコ可愛い感じに仕上がって、自分としてはかなり気に入っています。
制作のキッカケになったのは、公式キット「アルトサックス」で入手した、黄色の2×2角丸ブロックでした。
このブロックを何に使うかを考えていたところ、真っ先に思いついたのが雷神の雷太鼓だったのです。つまり背中の太鼓を作るのが主目的で、それに付随してキャラを作ったわけですね。(笑)
実際の作製工程でも、まず雷太鼓で綺麗な円を描けそうだと確認して、それに合わせて雷神のサイズを確定した感じです。
ポーズに関しては有名な風神雷神図屏風から。本当なら少し首の角度を変えなければいけないところですが、ちょっと単純化した感じです。
雷太鼓は写真の通り、雷神本体とは切り離していて、黒雲から立てている形です。
正面から見たときに太鼓が美しい円上に配置されるよう、ポッチの向きを変えました。
外観からは判りませんが、ここでは方向変換パーツを使わないで方向変換する技術を取り入れました。
雲に付きささったクリアパーツは、内部で楔状になっているため抜けませんが、あくまで独立しています。
すご〜くさり気ない部分ですが、右手にバチを持たせるのに悩みました。手とバチは向きが同じなので、そのままだとスポッと手から落ちてしまいます。
ここではブラウンを手首にめり込ませて固定してます。そしてそれを隠す目的で、手首をグルリと巻くように腕輪を装着しました。
あと、稲妻が黒雲の中を走っている表現として、部分的にイエローを細く置いてます。
黒雲に対する差し色になったのは良いのですが、カミナリとしての鋭さがちょっと足りなかったかも...? という反省点が残りました。
最後に正面から。前述したように、太鼓が円上に配置されているのが見えるようになってます。 これさえ表現できれば、この作品はほぼOKです。
正面から見ると、腰帯が腿から垂れているのが判ると思いますが、この帯がちょっとしたことで崩壊します。(苦笑) 足の一部にめり込ませてしまえば良かったなぁ、と後から反省した部分でした。
最後になりますが、雷神の作製にあたって最も悩んだのは配色でした。ネットで検索しても、創作における雷神は割と自由にカラーリングされてますね。
対になる風神は緑色の体や白い袋などがお決まりなので、雷神はあまり色被りしないよう自己流の配色にしました。
視覚的な情報の伝達において色は重要だと思いますので、あまり勝手なカラーリングにすると何を作ったか伝わらなくなる可能性がありましたが、太鼓の存在で雷神であることは伝わりそうだと判断して、今回のような配色に落ち着きました。
これまでの作品は思いついた物を思いついたまま作っていましたが、今回の雷神は初めてアワードのために(いわば大勢の人に見せることを主目的として)作製したという意味で、これまでのオリジナル作品とは違う意味を持ちました。
未熟な部分や反省点は残ったと思いますが、自分にとって重要な作品になったと感じています。そんな想いから、ブログのアイコンにも雷神を採用しました。
次に紹介するオリジナル作品は、今回の雷神と対になる「風神」です。二神合わせて一つのセットなので、なるべく早く公開したいですね。
それでは!
nanoblock作品展 #07
ナノブロック作品展感想記事、6人目はhiropoさんブースです。
hiropoさんは作品の素晴らしさもさることながら、魅せ方に関する工夫を追求されている方だと感じます。大空をバックに作品を見上げる撮影方法など、素晴らしい技術をお持ちです。
作品展においても他の方とは異なる展示を試みていましたね。
京都の名所、清水寺です。
1プレートに収まるコンパクトサイズで可愛いですね。いずれ公式から発売されそうな気がします。
紅葉が凄く綺麗ですね。オレンジの上にクリアオレンジを重ねて、良い感じの透け感が表現されています。
実物が展示されていたのは秋バージョンですが、木の色を変えることで四季を表現できる点が良いですね。
展示物だけでなく、QRコードで動画ページに誘導して、四季の移り変わりを見られるようになっていました。(hiropoさんのブログでも見られますよ)
こちらはQRコードそのものが、ナノブロックで作製されています。
コードを作るだけでは淡白になってしまうところですが、カラフルな「nanoblock」の文字を置いたことで良い差し色になり、作品として完成されています。
QRコードは若干の欠損が許容されているので、この作品を直接読み込むことも出来るのではないでしょうか。試してみれば良かったですね。(苦笑)
俺のことは置いていけ!
そんなカッコイイことを言っているかは判りませんが、バクっと食べられちゃってます。
タンザニアのセレンゲティ国立公園で有名な、ヌーの川渡りですね。
数十万頭が一斉に川に飛び込むという圧巻の光景です。群れの一部が犠牲になることで大多数が助かるという、生き残り戦略の一種でしょう。
本来なら大自然の過酷さを見せつけられる場面ですが、かなりデフォルメして作られているため、生々しさはありません。クスッと笑ってしまうような、ちょっぴりシュールな作品です。
個人的にかなり好き。
説明文にも書いてありますが、クリアの下にホワイトが敷いてあることで、氷のリアリティが出てます。この表現は意外と盲点な気がしました。
スケートリンクの氷は透明ではありませんからね。エッジで傷ついた氷の上から水を撒いて凍らせるので、傷の中に残った気泡が光を拡散して白っぽくなるわけです。どーでもいいですね、ハイ。
選手はまめナノのサイズですが、シューターのポーズがきちんと作られているので雰囲気出てます。
そこから的までの距離を稼いでいるので、全体としてはなかなか大きいですね。
イタリアの世界遺産、カステル・デル・モンテ。
八角形の組み合わせで作られた名城です。
城壁は全ての面がツルっとなるように、それぞれ独立して作られてますね。内側で部分的に連結しているのでしょうか。あるいは塔を介して繋がっているのかもしれません。
塔は1×3ブロックが積み上げられてますが、奇数段目と偶数段目で角度を変えながら組んでいるので、隙間がたくさん空いていますね。それが良い具合に立体感を生じさせて、カッコよさを倍増させています。(当社比)
家に飾りたいくらい素晴らしい造形ですが、どうにか1プレートに小型化してほしいです。
もっと良質な写真を見たい方はhiropoさんのブログをご覧ください。
撮影技術って大事ですね。
屋外で作品を撮影すると、普段と違った写真になって面白そうです。
いつか試してみたいと思いますが、不審者扱いされないよう気を付けないといけませんね。(笑)
それでは!