ナノブロック de ザ・フール 【No.028】
ジョジョの奇妙な冒険第三部より、砂のスタンド「ザ・フール」です。
ネイティブインディアンを思わせる造形に、動物らしさをミックスしたようなデザインです。
頭の羽飾りを実現するために、頭部の構造がちょっと不安定になりましたが、ヘタに触らなければ大丈夫です。
胴体を前傾させたまま、顔を前に向けられるよう、首の接合を斜めにしています。
別の作品でも使ったテクニックで、ポーズに動きを出せるので気に入ってます。
脚は無く、下半身はタイヤになっています。
我ながらマニアックな組み方になりましたが、特殊パーツの力で実現できました。
原作を読んでいるときには、ほとんど気にしていなかったお尻。
本当はジェット噴射でも吹きそうな、なんかゴツいお尻なのですが、タイヤの方を重視してお尻は控えめになりました。
原作のポーズを再現するため、さり気なく両手の手首の向きを変えてます。
ジョジョといえば、やっぱりポーズですよね!
ジョジョを読んだことのある方なら、ザ・フールの別バージョンもご存知のはず。
野郎...空まで飛べるのか!
砂で翼を作り、宙を舞います。翼の本当のサイズはこの2~3倍あるのですが、崩れてしまうのでこれくらいで。
本体である犬のイギーを抱えたまま飛べるので、スタンド能力の射程距離に関係なく飛べるのです。
翼からホイールまで糸が繋がっており、ぶら下がっているデザインです。
ブロックでは支えきれないので、クリアパーツでの補強を入れました。(それでも脆いですが...)
翼の厚みは一枚分で、1×2のC関節に糸を突き刺しています。
もっとクリアを隠せれば良かったのですが...。
翼はコウモリを想起させるような、とげとげしい形状になってます。
地味~にニコイチを使って、微妙な調整をしながら組みました。
自分は気に入っているのに、奥様に不評のイギー&ザ・フールでした(苦笑)
それでは!
第二回nanoblock作品展
初参加にして初欠場。
nanoblock作品展の歴史に、台風と共に深い爪痕を残したピサミンです(涙)。
2017年10月21~22日、有志23名によるナノブロック作品展が開催されました。
自分の作品を見て頂けるチャンスとばかりに参加を表明していたのですが、直前のドタキャンにより多くの方にご迷惑をおかけしてしまいました。
昨年催された第一回の作品展では、一般客として来場し、非常に楽しむことが出来ました。
今年は展示側となり、とても楽しみにしていただけに、今回の件は残念でなりません。
このタイミングで、家族が何かの呪いレベルに体調を崩してしまい、毎日てんやわんやしていました。
そのために、平日に週5で有給休暇を取るという荒業を成し遂げた直後の土日となると、趣味のために外出するのはちょっと不可能だったのです。
急遽、作品写真を用意して頂けたようで、ただの空白の棚になることを避けられたのが、せめてもの救いでした。
なんて仕事が早いんでしょう...。
来場して下さった皆様には、やはり実物を見て頂きたかったですし、尊敬するビルダーさん達と作品を並べたかった...。
今後はもっと作品のクオリティを高めて、次回の作品展でお披露目するということで、せめてものお詫びとしたいですね。
22名のビルダーさん達の手で、ナノブロックの魅力は間違いなく広まったと思います。
次回こそは自分も肩を並べられるよう、地獄の底から勝手に蘇ってきます!
それでは!
余談ですが、ナノブロックビルダー達の間で交換される「ナノ名刺」なるものを、作品展に向けて量産していました。
無駄にカラーバリエーションを揃えた名刺は、いつか誰かと交換できる日が来るのでしょうか(涙)。
ナノ名刺は静かに時を待つ―――。
To be continued...
ナノブロック de 鉄腕アトム 【No.027】
死んだ息子の代わりとして天馬博士によって作られたものの、身長が伸びないことでバケモノ呼ばわりされ、サーカスに売り飛ばされた可哀そうな子です。
その後、お茶の水博士に救われて、心優しいロボットとして活躍しました。
10万馬力に加えて、7つの特殊能力を持っている凄いロボットですよ!
シンプルな配色でありながら、特徴が伝わりやすいです。
天才漫画家のデザインは伊達じゃありませんね。
カワダ純正品「ディスプレーアーム」によって、華麗に宙を舞うことが出来るのです。
アームの先端はお尻にグサッと刺さっております(笑)。
お気に入りのジェット噴射。
2*2角丸パーツのお陰で、満足のいく表現が出来ました。
アトムの髪型がきちんと見える角度です。
漫画みたいに常に2本の角が見えるというのは不可能です(苦笑)。
こうして片腕を伸ばしたポーズで飛ぶことも多いですが、両腕を曲げて飛ぶこともありますよね。
左右非対称の方が面白いので、伸ばしたバージョンを採用しました。
以前も同サイズの人型を組んでいましたが、アトムを作るタイミングでちょっとだけ構造を変えました。
今までよりバランスが良くなった気がします。
首が上向いているように、角度を付ける組み方を模索しました。
斜め上を見上げているような形に出来たことで、かなり自然なポーズになったと思います。
首の角度を実現した構造がこれです。胴体から関節パーツの凸部が飛び出していて、首後ろの関節パーツ凹部に結合しています。
関節パーツを使用してはいますが、自由度はほとんど無く、割としっかり固定されてます。
ディスプレーアームのお陰で、斜めに傾けて飾ることも可能。
リアリティのある浮遊感を、手軽にトッピング出来るようになりましたね。
通常のクリアパーツでも作品を持ち上げることは出来ますが、結構パーツを消費してしまいます。
ディスプレーアームを使うと、簡単に高さを稼げる上に、レイアウトの自由度も素晴らしいですよ。
貴重なディスプレーアームを占有したまま、我が家で飛び続けているアトム君でした!
この作品はナノブロックアンバサダーで、ディスプレーアームをレビューする為に組んだ作品でした。
何か飛んでいるものを作ろうと、何気なく組み始めたのですが、なかなかのお気に入り作品になりました。
もし宜しければ、アンバサダーのときのレビュー記事も読んでみて下さいね。
それでは!
ナノブロック de ハロウィン 【No.026】
パンプキングが現れた!
ハロウィンの時期に作ったもので、普通のカボチャおばけは公式も含めて沢山作られているので、とりあえず王冠を被せてみました。
あまり深い意味はありません(苦笑)。
元々、ドラクエのキングスライムでも作ろうかと思ってボンヤリ設計していたのですが、そのまま作らず終いになっていたので、そのときのデザインから転用しました。
なので、この作品自体の制作時間は短めです。
王冠のカラーリングは適当ですが、なんとなくハロウィンっぽい色をチョイス。紫とか入るだけで、なかなか全体が締まりますね。
黄色の逆スロープも良い味を出してくれました。
さてさて、今回のポイントは外観よりも、むしろ内面の空洞です。
こんな感じに、中を空洞にしつつ、背面に白を並べています。
王冠の方も...
やっぱり内側を白くしています。
何をしたいのかと言うと、この作品はライトアップすることを前提として設計してみたのです。
作品の内部に入った光を、キレイに前面に出射させるため、白色の壁で反射させようという試みです。
それでは、ライトアーップ!
うん、良い感じ。
他の色もナイスですよ。
練れば寝るほど色が変わります!
いや〜、楽しいですね。
どうして光る物ってこんなにワクワクするんでしょう。
実際には3枚だけでなく、狂ったように撮りまくっていました。
夜中にパシャパシャ鳴らしすぎて、後になって奥様から苦情がきた程です(苦笑)。
そうこうしているうちに、ふと思いました。
LEDプレートのパワーはこんなもんじゃないハズだ、と。
暗闇の中なら、もっと美しく輝くハズだ、と。
さっそく部屋の明かりを消して...
わくわく(・∀・)
怖い...(ToT)
なんかもう、地獄から蘇った恐怖の大魔王みたいになりました。
トホホ...。
というわけで、LEDプレートは部屋の明かりを点けたまま、程良く光らせるのが良いと判りました。なんのこっちゃ。
作品に光が入ると楽しさ倍増ですね!
何か良いネタを考えて、また光らせてみたいと思います。
それでは!
nanoblock作品展 #22
これまで21回に渡って、第一回ナノブロック作品展の感想記事を書いてきました。
全ての記事を読んでくださった方、ありがとうございます。
そんなの読んでないという方、いますぐ本ブログのトップに戻り、全記事を読破して下さい!(笑)
そして何より、自分なんぞが感想記事を書くことを許可して下さったビルダーの方々には、本当に感謝しています。
まさか全員から許可を頂けるとは想定外でして、自分の遅筆のせいもあって随分と期間を要してしまいましたね。
(当初、根拠レスな予想として、四分の一くらいは許可を頂けない or 連絡が取れない等の理由で、記事にならないと考えていたのです)
改めて写真を見返しながら文章に起こすことで、ビルダーさん達の作品群を堪能すると共に、色々な工夫・技術に気づくことが出来ました。
今後、自分のオリジナル作品にも応用させて頂きたいと思っています。
以下20名の方々に、感謝と共に拍手を送りたいです。
届け、この想い!
(総勢20名のナノ名刺)
ここでお知らせ。
第二回ナノブロック作品展の開催が決定致しました。 そしてなんと、自分も展示側のメンバーとして参加させて頂きます!
第一回からメンバーの変更もありますが、更に人数が増えてますからね。
また違った作品を間近で見られるチャンスとあって、オラわくわくすっぞ!という感じになってます。
名だたるビルダーさん達に囲まれて出展するとなると、レベルの差が浮き彫りになってしまいそうで恐いですが、せっかく機会を頂けたので楽しんでいきたいと思います。
そして来場して頂いた方々に、少しでも喜んでもらえると良いですね。
当日までにジャンジャン作品を作って、盛り上げていきたいと思います。
それでは!
ナノブロック de チョコボール 【No.025】
くえっくえっくえっ、チョコボール♪
というわけで(?)、今回の作品はチョコボールのキョロちゃんです。
斜め上を向いた目が特徴的な森永製菓のキャラクター。知らない人はいないというくらい有名ですよね。
出来上がりはさほど複雑ではありませんが、立体化しにくいキャラでした。
元のイラストはくちばしが斜め下に向かって伸びているのですが、そのまま作るとちょっと不自然な構造かな~と思うんですよね。
ここはシンプルに、くちばしを真っすぐに伸ばしました。
先端を表現するためにスロープを使いつつ、先っぽ付近はニコイチを使ってポッチを減らしています。写真では判りづらいですね(汗)。
キョロちゃんといえば、この体の模様も特徴的ですよね。
レッド、イエロー、ライトブラウン(ゴールドブラウン?)で表現しています。
形はただの楕円です。
もう少しスリムでも良かったような気がしないこともありません。
いちおう鳥のキャラクターだそうですけど、羽ってあるんでしょうか。
まさかこの模様...羽?
足の爪を3本に別れさせたことで、ブロック同士が接合できていません。
クリアプレートに乗せて、どうにかそれっぽく見せています。
森永製菓のキャラクターは、以前作ったおっとっとに次いで2作目になりました。シンプルな意匠と目につきやすいカラーリングにより、非常に伝わりやすいデザインになっていますね。
こういうキャラものを作ると、そういった点がよく解ります。
デザイナーさんって凄いですね!
ちゃんとデザインを勉強すると、オリジナルの質をもっと向上させられるのかもしれません。チマチマ作っていく中で、少しずつ学んでいきたいな~なんて思ってます。
それでは!
nanoblock作品展 #21
第一回ナノブロック作品展、ついにラスト20人目のブースです。
衝撃のラストを見逃すな!(謎)
逆木圭一郎さんの作品は、総じて大サイズですね。どうやってこのサイズの作品を設計するのか、不思議でなりません。
作品が大きい分、細やかな表現が施されてまして、凄く見応えがあります。
その大迫力をドーンとお伝えします!
…と言いながら先に謝らせて頂きたいのは、逆木さんブースの撮影はスマホのカメラで行ったので、他のビルダーさん達のブースより画質が落ちてしまいました(汗)。
一つ一つのブースをじっくり見すぎて(3時間くらい)、その間デジカメの電源を付けっ放しにしていたら、逆木さんブースに到達する頃には電池切れになってしまったのです。
そういう事情でちょっと写真が小さいかもしれませんが、決して他意はありません。
実物の作品は更に大迫力なので、脳内補完しながらご覧下さいませ。
巨大な顔による凄まじいインパクトが目を引きます!
ブロックで作ったキャラは同じ顔になりやすいですが、しっかりとした表現力によってキチンと表情がありますね。
前方の人達のポーズと相まって、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
しかもポーズの作り方が凄く自然で上手いです。
スリットから覗く生足が素晴らしいですよ!(力説)
同じく劇団☆新感線より「乱鶯」です。
迫力のある造形も素晴らしいですが、個人的には色合いの美しさが気に入りました。さりげない
グ
ラ
デ
ー
シ
ョ
ン
が美しいですね。
ライティングで陰影ができているのではなく、少しずつ違う色のブロックを使って、丁寧に色彩が作られているのです。
こういう綺麗な作品好きです。
ラブライブ!に登場する、9人組アイドルグループ「μ's」です。
たしかもう解散したんでしたっけ?
女の子一人だけだと特徴が出しにくそうですが、9人揃えたことで存在感が出てますね。
数を揃えるのは後半になるにつれて作業感に苛まれ、結構な苦行になるものだと思います。忍耐の賜物ですね。
この発想は一体どこから来るんでしょう?
萌え系の女の子が生産されている作品です。たしか「萌え工場」みたいなタイトルだったと思います。
とにかく存在感が圧倒的で、思わず二度見してしまう感じです。
たとえ思いついたとしてもコレを作りきれるビルダーさんは少ないんじゃないでしょうか?
ただ、個人的にメガネっ子は萌えないんですよ。
「可愛くないと思っていた子がメガネを外したら可愛い」というときに萌えます。(どうでもいい情報)
駆逐してやる!
もはや説明不要のメジャー作品になりました。進撃の巨人の「超大型巨人」です。
人気漫画のブロック化だけあって、お客さん(主に男性)の反応が良さそうでした。
主要な巨人の中でも、顔の特徴が分かりやすいキャラですよね。
その特徴が上手く表現されてます。
スポーツジムの風景をブロック化。
日常的な何気なさが伝わってきます。
女性がお喋りしながらトレーニングしてるあたり、リアリティがあって良いですね。
首の角度一つでそこまで表現できるというのが面白いです。
誰もが経験したことのある、授業中の風景です。
可愛らしい上にちょっとノスタルジックな気分にさせてくれる、温かい作品ですね。
壁の時計や黒板の磁石など、凄く細かいところまで手を抜くことなく表現されています。
それでいてゴチャゴチャすることもなく、全体がバランス良くまとまっていることに驚きです。
授業に集中していない子が、なんだか微笑ましいですね。
スポーツジムと同じように首の角度によって表現されていたり、座る姿勢の悪さから生徒のやる気の無さが伝わってきます(笑)。
スターウォーズはビルダーさんにもお客さんにも、絶大な人気ですね。
C-3P0やR2-D2、BB-8などの人気キャラだけでなく、TIEファイターのような機体まで並んでいます。
他の作品と比べると小振りですが、これを小さく作るのはかえって難しいかもしれません。
小さい作品ほど、ちょっとした技術で完成度が左右されると思いますが、逆木さんの腕でしっかりまとまっています。
いやー、迫力のあるブースでしたね!
テーマ選定やサイズの大きさもありますが、なにより表現が繊細で溜息が出るほどです。
玩具ではなく、芸術作品を観た後のような余韻がありました。
きっと一つ一つの作品に、膨大な労力をかけていることだろうと予想しています。
逆木さんの作品はどれも秀作揃いで、完成形だけでなく作製の過程まで見せて頂きたいくらいです。
もっと詳しく見たい方は逆木さんのブログをご覧ください。
大型作品の細かいところまでアップされているので、見応え抜群ですよ。
改めて見返しても、作品の微細な部分まで徹底し、一切の妥協をしない姿に脱帽です。
それでいて創作ペースが一定かつ速いんですよね。
素晴らしいの一言ですね。
見習いたいです。
それでは!