nanoblock作品展 #09
だいぶ期間が空いてしまいました。2016年9月に開催された「ナノブロック作品展」の感想記事、8人目はヤマさんブースです。
当日、多くのお客さんがギャラリーを楽しそうに一回りし、笑顔で会場を後にしていきました。
その中において、カメラ片手に会場をぐるぐると回り続けたり、作品に鼻息が掛かるくらい近寄って凝視する自分がいました。
そんな奇行種 丸出しな自分に対し、わざわざお茶を差し出して下さったナイスガイ――それこそがヤマさんだったのです。
ヤマさんの作品は小さめなものが多く、しかも数が物凄いです。
ブースに所狭しと並んだ作品数は、参加ビルダーさん達の中でもトップクラスだったのではないでしょうか。
その全てを語るのはちょっと難しいので、勝手に選んだ代表的な作品について書かせて戴きます。
何を差し置いても、まずはコレ。
数あるヤマさんの作品の中でも、自分の心を掴んで離さない名作「ライン」です。
初めてナノブロックを購入するより前に、過去のアワードや複数のビルダーさん達のブログを徘徊し、多くの素晴らしい作品に感銘を受けたものでした。
その中においてこの作品は間違いなく、自分の背中を押してナノブロックを始めるキッカケとなってくれました。
だから自分の作品ではないのですが、この作品には凄く思い入れがあるし、とっても大切に思っています。
これからも決して崩すことなく、少年にはいつまでもいつまでもラインを引き続けて欲しいですね。(笑)
たぶん他のどんな作品も持っていない独特の雰囲気が魅力的なのだと思います。誰もが経験した子供時代を思い起こさせながら、どこか物寂しい感じを与えてくれます。
単調な長ーーーい白線のせいでしょうか。それとも目元を隠す帽子のせいでしょうか。ただただラインを引き続ける少年は、いったい何を思っているのでしょう。
公式ガイドブックにも掲載された作品「空手の達人」です。 瓦割りならぬ、氷割りをしています。
この表現力は何なんでしょうね。少ないピースでここまで表現できるものかと感心します。
顔の角度や、飛び散った氷の破片など、細かい所まで気を使って製作されていますね。
いつかこの作品をパクって参考にして、メメタァ!を作ろうと思っているのですが、今のところ実行していません。
この作品もホントに凄いです。
1ピースたりとも無駄にしない、という気概を感じますね。
全体的に無駄を削ぎ落してシンプルに表現していますが、こだわる所はキッチリです。
背景として積み上げたのクリアパーツに、部分的に関節パーツの球体を配置して、アクアラングから排出される空気を表現しているんですね!
どこからこういう発想が出てくるんでしょうか。
発想のスケールで負けた、って感じです。
ヤマさんには珍しい(?)建物系。
団地というのは造形的に地味なので、これを組むビルダーさんはレアですよね。
それでいて廊下の微妙な窪みがあったり、手摺りがクリアで作られていたり、細かな表現がされていることで、魅せる作りになっています。
お菓子の家は可愛い作りですね。ドアが開く機構になっているようです。
その機構を実現するために、ドアだけでなく地面の作りも調整されていますね。
黄色のレインコートに、赤い長靴。つい嬉しくなって水溜りにピョン!
子供らしい可愛らしさが見事に表現されてますね。
背景の紫陽花と相まって、カラフルで愛らしい作品としてまとまってます。お見事です。
ギャグ系を二つ並べました。
都会の通勤電車はこんな感じですよね。(苦笑)
一番手前で窓に張り付いてるサラリーマンが良い感じです。
お風呂のおじいちゃん好きです。
表情といい、頭の手拭いといい、雰囲気でてますね。
さりげない背面の鏡が凄くよく出来てるなぁ、と思いました。
水滴が付着してハッキリとは見えないけど、なんとな~く写ってる感じが見事に表現されてます。
逆上がり、子供のころ練習しましたよね。
鉄棒は1×1丸が横向きになっています。
なので男の子と鉄棒は接合されていないのだと思います。頭の重みで逆さまになっているのでしょう。
上手い作り方ですね。
ケーキのつまみ食い。
これは凄いです。本当に凄い。
ナノイドのカツラを指先に付けて、チョコレートを表現しています。
ただのブラウンでも似たものは作れるでしょうが、カツラを使ったことでトロッとした感じが出て美味しそうに見えますね。
つまみ食いしたくなる気持ちも解ります。
細かめの作品群は、まとめてダダダっといかせて下さい。(汗)
ロッキングチェアー、座ったこと無いです。(関係ない)
座っていないときは後ろに傾いている、というリアリティーが追及されてます。
コロ助、ど根性ガエル、幽体離脱。後ろに妖怪ウォッチ。
個人的には幽体離脱が好きです。
大人気のスター・ウォーズ系です。
多くのビルダーさんが作っているネタだからこそ、腕と個性が求められますよね。
自分は怖くてトライ出来ません。(笑)
表情豊かですねぇ。
同じキャラでバリエーション出せるのって凄いですね。細かな表現力の成せる技です。
いつの間にやら大人気になっていた、ダッフィー&シェリーメイ。
足の裏のミッキーマークまで、きちんと再現されてます。
お面を付けてヒーローごっこに興じる子供たち。
一人一人ちゃんと違う作りになってます。
左側の子はちょっとダイエットした方が良いです。
重・版・出・来!
gif動画で見てみると、一層楽しめます。
これ気づかなかったお客さんも居たんじゃないでしょうか?
隅っこで目立たないようにぶら下がってました。
でべそとか、脱げかけの靴下とか、こういうのが上手いんですよねぇ。
耳かきを使うのもナイスです。
多い!
ハァハァ...。すみません、つい心の声が大音量で漏れてました。
これでも全ての展示物は載せていないのです。
もっと見たい方はヤマさんのブログをご覧ください。
途轍もない量のオリジナル作品が楽しめますよ。
それでは!